こうしんりれき
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振り返ると、渋面の腹心と目があった。なんだ、と問い返すと、眉間に手を当てつつ低い声が答える。
「御自ら、厨にお入りになるのはやめてください」 「いいじゃねえか。そんな大勢が押しかけてくるわけじゃなし」 来るのはあの主従のふたりだけだろ。そう笑うと、重々しい溜息が返ってきた。 「小十郎、言いたいことがあるならハッキリ言えよ」 「……なんでもございません」 言葉とは裏腹に、眉間の皺は消えない。喉を鳴らして笑いながら、澄んだ出汁の具合を見る。 「あいつ、怪我まだ治ってないんだろ?」 「そのようですな」 まだ完治していない傷をおしてまで、わざわざ奥州まで来るのは真面目なのか、律儀なのか。 「手合わせひとつできねえんだ。 それに、奥州のメシは今一つだなんて甲斐でふかれても困る」 「だからといって、政宗様が手ずから料理されなくても」 いいだろ、好きでやってんだ。 ———————————————————————— 新刊イデアより。まだ書いてますが(泣) いちゃいちゃべたべたにはならないですな、ウチのダテサナは。 むしろ仲が良いのは従者コンビ。私ダテサナ<コジュサスなんだろかと悩み中。 PR |
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