こうしんりれき
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その光景を見た瞬間、心臓が止まるかと思った。
彼女がまとっている薄い萌黄の着物は、確かに慶次が贈ったものだ。 「若い娘なんだから、綺麗な着物の一枚でも着れば、気持ちも明るくなるんじゃねえの」 土産と称して持参したそれに、小花を散らした髪飾りをそえて。 せっかくだから着てみせろよ、とすすめたのはオレだ。でも。 「いや、よく似合うねえ」 良かった。明るい、裏表のない褒め言葉に、頬をわずかに紅潮させて。 「ありがとう、ございます。慶次さん」 「いいって。こんな可愛い女の子と分かってたら、もっと奮発するんだったよ」 政宗がなかなか教えてくれなくてな。 「Hey,オレが意地悪したみたいに言うな、慶次」 思わず口を出してしまった。本当は、もう少し隠れて見ているつもりだったのに。 「政宗……さん」 「よお」 慶次は笑ったままだ。その傍らで、彼女はびっくりした表情を浮かべている。 ———————————————— ここまで書いて力つきました。本日分の更新は昼間になるかと思います。 PR |
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